桃華異聞の2冊目「
宵闇の契り」を読みました。
(前作「宵待ちの戯れ」感想はここ)。このシリーズは遊郭ものなので、今回も主役は当然男妓。
前作にチラリと出てきた
莉英の物語でした。
莉英は顔に醜い痣を持っていましたが、
その分いつでも一生懸命な優しい少年。
遊郭の用心棒兼番頭の
大我はそんな莉英の気立てが気に入り、
彼を一流の男妓にすることを思いつきます。
莉英は一緒に売られてきた兄の死後、借金を返すあてがなかった事から
大我の薦めを素直に受けいれ、性技も歌も踊りも人一倍努力
そのかいあってか皮膚病もいつの間にか治り、
莉英は美しい容姿に変貌。
が、心の方は徐々に嫉妬や傲慢さで一杯になり、
遊郭のトップになるまで支えてくれた大我にも可愛げのない言葉を浴びせるばかり。
一方大我も莉英が一流の男妓になって行くのが嬉しい反面、実は嫉妬で複雑。
想いあっているのに
頂点に立つことを目指してしまった二人の矛盾が切ない展開でした。
桃華も神獣シリーズもスケールは違えど過酷な運命の人が多く、
それが人外の力でメデタシメデタシなのがいかにもファンタジーで面白い。
そしてこの物語を盛り上げているのが
佐々さんの美しいイラスト。
今回もスンゴク綺麗で、
莉英は女にしか見えませんが・・優しい大我とツンデレ莉英の
扉絵キッスは最高ウットリ
読む気満々になりました♪
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切なくてでも甘いんですね・・・最後はハッピーエンドなら読んでてつらくないでしょうから
また探して見たいと思います